次期エース候補が、自覚を新たにした。巨人の戸郷翔征投手(20)が16日、今季の開幕2戦目(3月27日・DeNA戦)の先発投手を任されたことを明かした。

 プロ3年目ながら、投手陣の中で大きな存在感を放つ――。沖縄二次キャンプ初日を迎えたこの日、ブルペン投球を行い、計72球を投じた右腕。「自然に出ちゃいますよね。出したほうが球が速くなるので」と、雄たけびを上げながら腕を振り下ろし続けた。

 S班との合流初日ということもあり、久々の再会にも胸を弾ませた。この日は捕手役に小林が名乗りをあげると、戸郷の力強い直球を受けてミットを高く鳴らした。これには戸郷も「技術も素晴らしいですし、その中で投げて気持ちいい球が行けばいい音を鳴らしてくれるので、気持ちいいですね」と満足げな様子。充実のブルペン入りとなったようだ。

 充実一途な男は大きな役割も任された。14日まで行われていた宮崎キャンプ中、原監督から開幕2戦目の先発投手に任命されたことを告白。既にやる気は十分で「期待の中でやるというのは僕的には嬉しいことですし、ちゃんとした成績を残さないとな、と言う自覚はありますね」と闘志を燃やした。エース・菅野に次ぐ投手として、期待に恥じぬ活躍を見せつける。