この思いは実るのか――。広島のドラフト1位ルーキー・栗林良吏投手(24=トヨタ自動車)がエースの大瀬良大地投手(29)との〝再会〟を心待ちにしている。

 意識し始めたのはドラフト前。中日、巨人で活躍した井端弘和氏から取材を受けた際に「(投球フォームなどが)大瀬良くんに似ているね」と言われたことがキッカケだった。

 井端氏からは球の質も似ていると指摘され、ユーチューブなどで先輩右腕の動画をチェックするようになったという。栗林はそこから「足の上げ方とか、体重移動の仕方とかをマネして投げたりとかしてました」と明かす。

 1月の新人合同自主トレで大瀬良との対面を果たしたものの、まだ話をする段階には至っていないという。さらに大瀬良は昨年9月に受けた右ヒジ手術の影響を考慮し、宮崎・日南で行われている二軍キャンプでのスタートとなった。

 もちろん状態が上がってくれば、大瀬良が一軍キャンプに合流する可能性もある。栗林には「フォームが一番大事だと思っている。フォームのバランスの取り方だとか、どこでコントロールしているのかとかを聞きたいですね。マウンドでどういう感じで投げているのかとか。聞きたいことはいっぱいあります」。先輩エースを〝質問攻め″にして、プロの世界で生き抜いていくためのノウハウを学ぶつもりのようだ。