巨人のキャプテン坂本勇人内野手(32)が、紅白戦で2戦7打数5安打を放ち沖縄行きを決めた身長2メートルのドラ5・秋広優人内野手(18=二松学舎大付)を歓迎した。

 S班沖縄キャンプ第2クール最終日(14日)は雨により室内での練習となった。悪天候にも坂本はサインプレー、シートノック、フリー打撃、居残りでの打撃練習と精力的に汗を流した。

「人数も少ないですし、自分の練習に集中して過ごせている」とキャプテンは充実の2週間を振り返った。この日でS班キャンプは終了となり、休養日を挟み16日から宮崎の一軍本隊が合流する。

「(気になる選手は)秋広君。18歳でいきなり実戦で結果も出して、純粋にすごいと思います」と坂本は若武者をほめると、「そういう選手がどんどん出てきてくれることは、チームにとってもすごくいいこと」と、競争の激化を期待した。

 坂本自身、高卒2年目に一軍キャンプを経験するとそのまま開幕スタメンを勝ち取っている。「僕は19歳から。彼は1年目からなので、違う状況じゃないですか。すごいなと思います」と〝自分超え〟の可能性を残す秋広を称賛した。

 もっとも若手に対してはまだまだ高いカベになる。宮崎で野手キャプテン岡本和が「(S班を)『おっ』と思わせるように」と猛練習をこなしていたことを伝え聞くと「いやいや、そんな甘くないと思います。『おっ』とは多分ならないと思います(笑い)」と背番号6は一蹴した。

 キャプテンが驚くぐらいの活躍を若手が見せられれば、チームの9年ぶり日本一も一歩、近づきそうだ。