新球習得に大きな手応えだ! 巨人の変則左腕・高梨雄平投手(28)が12日、連日のブルペン投球を行い55球を投げた。途中、一軍に昇格したばかりのドラフト5位ルーキー・秋広や主砲・岡本に打席に立ってもらうなど、感覚を確かめた。

 球界を代表する打者から、率直な意見が聞きたかった。高梨は「あのレベルの右打者に投げることがなかなかない。気を使わないでフィードバックしてもらった」。その言葉通り、後輩からは有意義なアドバイスをもらえたようだ。「スライダーを2種類投げたんですけど、そこの使い方。あとは真っすぐシュートの使い方。あとはゲームっぽいこと。打者目線でどう見えるかを聞かせてもらった」。

 9日から習得に取り組んでいる、楽天・田中将大投手(32)のスプリットを参考にした〝マー君シンカー〟も、マスターに向けてまた一歩前進した。「僕の中では、今まで投げてる(変化球の)中では一番いいけど、まだまだもうちょっとだなと思ってる」と、現状の自己評価は厳しめながらも「データ上というか、トラックマンとかを見てる方、裏方さんとか外から見てる野手の方からの評価はすごくいいですね」と、周囲からの評価は上々なことを明かした。

 今後の目標は、自らの感覚と他評価とのズレを修正し、実戦で使用できるまでに精度を高めること。果たして14日に予定されている紅白戦に登板し、初披露となるか注目だ。