異色の〝助っ人〟が、どのような化学反応を起こすか。日本選手権を9連覇した大物ボディービルダー・鈴木雅氏(40)が12日、巨人の宮崎春季キャンプでウエートトレーニングの指導を行った。

 主に若手選手のフィジカル強化を託された鈴木氏は、11日から宮崎キャンプで指導を開始。初期段階として「最初は選手といかにコミュニケーションを取りながら、トレーニングを好きになっていただくかが、やっぱ大事だと思うので」と、選手との対話中心に行っていくことを明かした。

 まずボディービル界のカリスマの目に留まったのは、主砲・岡本の肉体だった。「昨日初めて動きを見た(岡本)和真くんなんかは、ウエートトレーニングをやってるフォームを見て『そのままやっちゃえばしっかり打てる』というか、ちゃんと動作につなげられるんじゃないかな」と絶賛。剛柔を併せ持つ〝若大将〟に早くも期待の目を向けた。

 当然、チーム内の鈴木氏に対する注目度は高い。原監督が「裸は見ていないけどね、一緒に風呂でも入らないと」と笑いを誘いつつ「でも触ると軟らかい。すんごいの、もうお餅みたい。でもパッと力を入れると鋼鉄のように(硬い)。メリハリがすごい。軟らかいの。本当」と目を見開いて驚けば、3年目右腕・戸郷も「体を触ってみたけど、すごかったですよ。腹筋も触りました。カチカチでしたよ。これが9連覇の男かと」と大興奮。異種目とのコラボがチームに大きな刺激を与えそうだ。