この男ならやってくれそうだ。巨人の2年目右腕チアゴ・ビエイラ投手(28)が、S班沖縄キャンプ第2クール2日目(12日)、チームの外国人投手で最初となるブルペン投球を行った。

 20球を投げ込んだブラジル出身右腕は「6割くらい。テーマは強い球を投げるというよりも、しっかりコントロールを意識して、コースに投げ分けるというのを意識して入りました」と振り返った。

 ビエイラは昨年の日本シリーズ第4戦でシリーズ最速となる164キロを2度マーク。日本ハム時代の大谷が2016年、クライマックス・シリーズでマークした国内最速記録165キロに迫っている。

 助っ人右腕は「(球速は)もちろん、もっともっと速くなると信じていますし、やっぱり人間ですけど限界はないと思っていますので。自分がやればやるほど、限界というのはもっともっと先にいけるものだと思っていますから、スピードももっともっと出ると思います」と強調してアピール。米国時代にマークしたという自己最速167キロ超えも「できると思います」と自信をみせた。

 それには理由がある。昨年は体重130キロでキャンプインも、今年は118キロで来日。2週間の自主隔離期間も「部屋の中という限られた空間ですけど4、5回トレーニングの時間をとって過ごしてました。そういう意味でメンタル的にもストレスためないように気を付けた」(ビエイラ)と、状態の良さは昨季の比ではないという。

 8人を擁する巨人の、激しい外国人枠争い。ビエイラがその剛腕で制する。