米大リーグ・マリナーズからフリーエージェントになり、オリックスへ4年ぶりに復帰した平野佳寿投手(36)が10日、宮崎市内で入団会見に臨んだ。

 気合十分の丸刈り頭で姿を見せた平野は「勝利だけを目指して体がボロボロになるまでオリックスのために頑張りたい」と力強く話した。2017年オフに海外FAでダイヤモンドバックスに入団し、中継ぎとして活躍した。マリナーズに移籍した昨季はコロナウイルス感染とシーズン短縮の影響で13試合の登板にとどまったが、日米通算164セーブの実績を誇る。

 オリックスは救援陣の整備が課題とあって百戦錬磨のベテラン右腕にかかる期待は大きく、チーム関係者は「年俸(1億5000万円プラス出来高)からみても活躍してもらわないとね。年齢的にもう厳しいとファンは思っているかもしれないけど、それを覆してもらいたい。ダイヤモンドバックスはデータ野球に熱心なチームだし、平野も心得ているはず。球威は落ちても熟練の投球術がある。ブルペン陣の先生役はもちろんだけど、まずは結果を出してほしい」とみている。

 将来の指導者候補とされる平野だが、老け込むのはまだ早い。守護神として復活し、チームを最下位から浮上させることが最大任務だ。        

(金額は推定)