宮崎で春季キャンプ中の巨人・原辰徳監督(62)が9日、視察に訪れた侍ジャパンの稲葉篤紀監督(48)に全面協力を約束した。

 スーツ姿で稲葉監督がグラウンドに姿を見せると、さっそく打撃ケージ裏に設置された通称「原タワー」に招き入れた指揮官。ともにGナインの打撃練習を見守りながら言葉を交わし「(代表チームの)構想というものがあって、ジャイアンツの選手が必要であれば、気持ちよく送り出します」と伝えたことを明かした。

 巨人では「4番・三塁」に定着した岡本和についても話題に上がり、原監督は「『和真はすごく守備力もバッティングも上がっています』ということは伝えました」といい「(代表では)サードというポジションは迷うポジションだね。サード、セカンド。ショートもそうかもしれないけど、ショートはやっぱり(坂本)勇人がリーダーシップを取らなイカンもんね。外野も、あと1ポジションというのはあるんじゃないですか。センター、ライトは(固まっているから)ね。キャッチャーは経験を持った人がいいと思うからね」と思いを巡らせた。

 一方の稲葉監督は「(岡本は)長打もありますし、外野の経験もある。期待したい選手ですね。ある程度人数も限られますので、レギュラーを決めながら、あとは複数ポジション(を守れる選手)という順位で僕は決めていきます」と明言。

 コロナ禍の影響で東京五輪の開催そのものが不透明ながら、岡本和の今後が注目される。