“キューバの至宝”ユリエスキ・グリエル内野手(29)が、広島・前田健太投手(26)との対戦を熱望した。

 2日午後1時、横浜市内のランドマークタワー最上階で入団会見に臨んだグリエルは「キューバの制度が変わってここに来ることができた。一選手として日本でプレーすることができて光栄に思う」と目を輝かせた。

 WBCに3度、五輪はアテネ、北京と2度出場。キューバ・リーグの13―14年シーズンでは打撃2冠に輝くなど、“キューバの至宝”と呼ばれるグリエルは「セペダ(巨人)と2人でキューバの選手たちへの扉を開ける責任がある。自分は小さいころから(走攻守)完璧な選手になりたいと思ってきた。そこを見てほしい。CSに出たい」と気を引き締めた。

 また対戦したい投手には「(広島の)前田投手はWBCでも印象づけられた。コントロールもスピードも素晴らしい」と熱望した。

 同席した高田繁GMは「グリエル選手がオーダーに入ることで、チームをガラッと変える期待がある」と笑顔を見せた。

 また会見にはキューバ共和国大使館のエリザベス・バルデス・ミランダ参事官(大使館次席)も出席するなどVIPぶりをうかがわせた。

 今後は3日のイースタン・リーグの西武戦(西武第二)で初実戦に臨み、6日の日本ハム戦(横浜)で一軍デビューを果たす。