広島のドラフト3位・大道温貴投手(22=八戸学院大)の存在感が日に日に増している。8日はシート打撃に登板するとケビン・クロン内野手(27=ダイヤモンドバックス)や鈴木誠也外野手(26)らを相手にわずか1安打に抑え「僕の立場では手を抜いていられない。体が大丈夫な限りは見ている人も楽しめる投球をしていきたい」と語った。

「ゆっくりやっていたらそのまま二軍に落ちてしまう」と危機感たっぷりで新人としては異例なほどのハイペース調整で勝負をかけているが、野球を離れればマイペースだ。「ホテルの部屋ではボーっとしていて気付いたら夜8時になっていたりする。時計もあんまり見ない。目覚ましをかけたかどうかを確認するくらいで気付いたら寝ている」。新人ならばグラウンド外でもあくせくしそうなものだが、ホテルでは時間を気にすることなく体内時計に身を委ねる生活で休息を取っているという。

 そんな性格も含めて佐々岡監督は「投げっぷりの良さがある。短いイニングのほうが適性があるのかな」と新たな中継ぎ候補として期待を寄せる。開幕一軍を掲げる大道。今後もアピールを続けていく。