ソフトバンク・田中正義〝ケガの功名〟で覚醒! 倉野コーチ「一軍勝ちパターンに入れる」

2021年02月09日 06時15分

いよいよ本領発揮といきそうなソフトバンク・田中正義

 未完の大器が逆襲に向けた準備を整えている。ソフトバンク・田中正義投手(26)だ。2016年ドラフトでは5球団が1位指名で競合した逸材だが、度重なる故障に泣き、過去4年間は未勝利に終わった。

 昨秋には二軍で抑えに指名されるなど、兆しはあった。今キャンプは若手主体のB組スタートながら、第2クールまでの6日間で4度のブルペン入り。表情には充実感がにじみ出ている。

 5年目を迎えた田中の「未来」は本当に明るいのか? キャンプ前、その苦闘を知る倉野ファーム投手統括コーチはこう明かしていた。「ケガで遠回りした印象だけど、結果的に近道だったのかもしれない」。その心は「ケガの功名じゃないけど、ケガをして負担のかからない投げ方を模索するうちに、自分で『形』を見つけた。与えられたものより自分で得たものだから大きい」。

 昨秋の時点で最速は156キロ。倉野コーチはそれ以上に、課題だった変化球の質の向上に「投げ方が良くなったことで自信を持って腕を振れている。だから変化球も良くなった」と目を細めていた。田中自身が手応えを持つスライダーに加えて「フォークがいい」と評価。エース・千賀を導いたことで知られる名伯楽は「一軍の勝ちパターンに入れるパフォーマンスをすでに身につけたと思っている。今のままでいい」と断言する。

 田中は年明けに「前を見て進むだけ。結果でしか証明できない」と多くを語らなかったが、まだ新人王の有資格者であることは認識している。潜在能力の高さは誰もが認めるところ。あとは開花するかどうかだ。

関連タグ: