ソフトバンク・工藤監督が聞いて微笑む 和田の「アッ!」とは

2021年02月08日 06時10分

鋭い表情でブルペン投球を行うソフトバンク・和田

 ソフトバンク・工藤公康監督(57)が宮崎春季キャンプ第2クールの7日、和田毅投手(39)の状態の良さに太鼓判を押した。

「初日からバランスよく投げられている。本人も『下半身を使えて投げられているところが非常に感じがいい』と言っていた」(工藤監督)。今キャンプ4回目のブルペン入りとなったこの日は、123球の熱投。2018年春から悩まされた左肩の故障は、全く問題ないレベルに改善している。3回連続の100球超えに、本人も手応え十分の様子だった。

 実働29年、現役通算224勝を誇る指揮官が声を弾ませた。「初日に見て分かったんで、そこからは安心している。投手というのはある程度動きを見れば、下を使えているかいないかは分かるんで」。ブルペン終わり、真っ先に工藤監督の元に歩み寄り助言を求める和田の姿が印象的だった。

 今キャンプ、工藤監督は和田がブルペンで頻繁に発する「ある音」で状態の良さを感じ取っていた。「自分の投げている感じで全然違う所に行っても『アッ!』とか言わない人と、ちょっとでもおかしいと『アッ!』と言う人がいる。(後者は)それだけ投げてきているから感覚が研ぎ澄まされつつあって、ちょっとしたブレで『アッ!』と言える。そういうのも自分の中で聞きながらやっているし、見ているんで。実際にフォームを見なくてもどんな球がいったか分かる」。

 紛れもなく和田は後者のタイプ。この春は確かに、意図通りの球が行かず「アッ!」という声を発した後、笑みを浮かべながら悔しがる左腕のしぐさが目につく。「感覚が研ぎ澄まされている」ゆえのポジティブな事象。ブルペンに響く「アッ!」を聞くたびに、工藤監督が柔和な表情を浮かべる理由だった。

 今月21日に40歳を迎える「松坂世代」の和田。指揮官は最後に「あとは疲労がたまった時にやりすぎないように。うまいこと疲労を取りながら良い状態になった時に、また投げてというのがこれから大事になってくる。僕は『いいね、いいね』と声を掛けるだけでいい。楽なもんです」と笑った。〝工藤の目〟には、すこぶる順調な和田の姿がたくましく映っている。

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