FAで加入した巨人の井納翔一投手(34)がコミュニケーションの〝鬼〟と化す。

 S班沖縄キャンプ2日目(7日)、井納は背番号「21」のユニホーム姿で初のブルペン投球。炭谷を相手に直球、スライダー、カーブ、カット、フォークを計45球投げ込んだ右腕は「ユニホームを着てプレーすると多少ね。心の変化もあり、ブルペンに入ってまだ整理できていないのかなと。ボールもばらついたりとか」と首をひねった。東京ドームで3日にジャージー姿で入ったブルペンとは勝手が違ったという。

 もちろんすべては時間が解決してくれる。「やっぱり(移籍は)自分自身で選んだ道ではありますし、そこはしっかり調整というか整えてやっていきたい」(井納)と一日も早く慣れていくという。

 そのためにもFA右腕は新チームメートとの会話を重視。「チーム全体としてやりやすい環境を本当に作ってもらっていると思うので、僕からも溶け込めるようにしていきたい」と前向きだった。

 対戦経験のある野手には、自分の印象を〝聞き込み〟。「丸には『カットボールが厄介だ』と(言われた)。坂本キャプテンにもアップ前にそういう話を少しできた。どんどん聞ける時に聞いていって、シーズンまでにいろいろと聞ければ」と生情報を参考にする。

 また新たな女房役とも会話を重ねている。「大城くんいないですけど(炭谷)銀ちゃんや(小林)誠司と、たくさん話しながら。どんどん自分を知ってもらいたいですし、逆に配球とか分かっておいた方が、すんなりと投げられると思うので」と右腕は前を向いた。

 巨人の水に一日も早く慣れ、井納が新天地で躍動できるか注目だ。