上々の滑り出しだ。巨人の宮崎春季キャンプは4日で第1クールが終了し、原辰徳監督(62)がヤングGたちの奮闘ぶりをたたえた。

「鉄は熱いうちに打つ」と若手中心のメンバーとなった宮崎キャンプ。ナインは連日、ユニホームを泥まみれにしながら鍛錬を続けており、指揮官も「選手たちも率先してやってくれているという印象で、非常に頼もしく感じました」とうなずいた。

 その中でも、やはり群を抜いて存在感を示したのが、宮崎での野手キャプテンに任命した岡本和真内野手(24)だった。ノックでは手本を示すように声を張り上げ、〝2冠王〟の実績に甘んじることなく、膨大な練習量をこなしてきた。

 そんな主砲の姿に原監督も「何となく大人になったなという。リーダーシップ、キャプテンシーも含めてあるんだな、できるんだなということは思った。今までやや隠していた感があったのかなと。環境が人を育てるという意味でも、十分よくやってくれていると思います。リーダー意識がちゃんとある人」と納得顔だ。

 一方、賛辞だけでは終わらなかった。厳しい言葉を向けられたのは右太もも裏の張りの影響などで、前日3日に早くも離脱した田口麗斗投手(25)だ。指揮官は「戦う前にケガをした。ピッチングなんか何回した?(ブルペンにも)入ってないだろう。職場放棄だ! サラリーマンじゃあ重罪だよな」とバッサリ…。今季は先発として勝負をかけるが、今後どこまで巻き返せるか。