「カッコいい大賞」第1号は肝っ玉ルーキー・石井! 矢野阪神の命運握る〝いい男〟探し

2021年02月03日 05時15分

ブルペンで矢野監督(左)の目に留まった阪神・石井大

 阪神・宜野座キャンプでは矢野燿大監督(52)が前日1日に構想披露した通り、その日最も印象に残るパフォーマンスを披露した選手を明言する「カッコいい大賞」を開始した。初代大賞は、独立リーグ・高知からドラフト8位入団の175センチ、81キロの小柄なルーキー・石井大智投手(23)だ。

 キャンプ初ブルペンは藤浪晋太郎、高橋遥人の先発で実績もある二人に挟まれ80球。並みの新人なら誰もが緊張するキャンプ初ブルペンの舞台に加え、ミットを構えた捕手の後ろには、矢野監督や藤川球児SA(スペシャルアドバイザー)が鎮座して、石井の投球を凝視。腕が縮みこんでも仕方のないシチュエーションだが、伸びのある直球と変化球を表情ひとつ変えず投げ込む姿に金村投手コーチも「体は小さいけどハートを感じる」と称賛すれば、指揮官も「一番目立ってた! プロで十分通用するボールを放っていた」と大賞選出を〝即決〟した。

 ナインのさらなるモチベーションアップを期待して、急きょ「日替わりMVP」のような項目を新たに設定した指揮官にとっても、ニューカマーがその座を射止めるのはまさに狙い通りの結果とも言える。指揮官の唱える「カッコいい」は「どんな場面で力を発揮できそうな選手か」という起用法の発想とリンクするからだ。この日の石井であれば、その新人らしからぬ強心臓は「ピンチの場面にも動じぬ頼りになる男」といった終盤の〝火消し役〟を任せられる人材という適性診断を下す要素にもなるからだ。

 来る開幕までに様々な理由や多岐に渡る項目や観点から〝相応しい人材〟を発掘、または定義づけできるかは、昨年比からの実質的な戦力の上積みとイコールとも言い換えられる。それだけに虎の指揮官は引き続き「いい男」探しに血眼になる。

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