熱い「1000球」宣言が飛び出した。巨人の桜井俊貴投手(27)が2日、連日となるブルペン投球を行った。

 春季宮崎キャンプ初日となった前日1日は、すべて直球で計201球を放る大熱投。一夜明けたこの日もブルペン入りすると、疲れを感じさせない投球で直球とカーブなど計25球を投じた。

 プロ6年目を迎え、キャンプ中の投手キャプテンを任されたかつてのドラ1右腕にとって、今年にかける思いは桁違いだ。「1年間、先発ローテーションを守り抜くことを目標に、キャンプ初日から200球投げるための体づくりを自主トレではやってきました」と経緯を説明。ここまでのトレーニングが奏功したようで「(昨日は)最後の方も腕が振れていて、いい感覚はありました。もっと投げられた? そうですね」と、ケロッとした表情を見せた。

 昨季は一時、先発ローテに定着しながらも安定した成績を残せず、シーズン後半は主に中継ぎに配置転換。「先発完投」を理想とする右腕にとって、悔しさが残る1年となった。「今年は絶対先発でやる、という気持ちでやっていこうと思います。(1回のブルペン入りでの)球数は100球程度。(キャンプを通して)1000球以上は投げようと思っています」と力強い決意を明かした桜井。タフネス右腕へと進化を遂げるため、キャンプ中は怒とうの投げ込みを行う覚悟だ。