「野手の皆さんは苦労すると思う」ソフトバンク・王会長もおののく〝小久保流〟指導

2021年02月02日 05時15分

ベテランの松田(左)にもみっちり指導するソフトバンク・小久保ヘッド

 5年連続の日本一を目指すソフトバンクはキャンプ初日から猛練習となった。旗振り役は新任の小久保裕紀ヘッドコーチ(49)だ。

 野手陣にノルマとして課したのが「1日1000スイング」。メイン球場で行う打撃練習の方法を工夫して徹底して打ち込む時間を確保。野手陣のほとんどが午後6時近くまで室内練習場でバットを振った。「この期間は数を振ってナンボなんで。オフにやってきたトレーニングを野球の筋肉に変えるには1日1000ぐらい必要。その大切さを分かってもらうのも一つの狙い」と大きくうなづいた。

 現役時代は自らに厳しい練習を課してきた。努力の男としての〝小久保伝説〟は枚挙にいとまがない。前例のない猛練習から球団の夕食ルールが変更されたことまであった。「高知キャンプでの話だが、そのころホテルでの食事は夜8時までと決まっていた。ただ、それでは(練習で間に合わず)厳しすぎるという小久保のお願いで、時間が延びることになった」(当時を知るチーム関係者)

 球場で日が暮れるまで思う存分に練習し、ホテルに帰って再び午後7時から夜間練習に向かうと確実に食事ができない。本来なら夜間練習の前に食事をとることが想定されていたというが、それだけ時間を惜しんでギリギリまでグラウンドで練習していたのだ。その積み重ねが通算2041安打、413本塁打につながった。

 王球団会長も〝小久保流〟には「野手の皆さんはかなり苦労すると思うが、この苦労は実ればいい。野手の人は今年が自分にとっても初めてのスタートと受け止めてやってほしい」と期待するところ。小久保イズムの浸透がさらなる常勝化への鍵を握りそうだ。

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