マエケンに一部メジャー球団がシビアな評価「平均レベル」

2014年05月17日 11時00分

前田を厳しい目で見るメジャー球団もある

 今オフ、新ポスティングシステムによるメジャー挑戦が有力視されている広島・前田健太投手(26)に一部メジャー球団がシビアな目を向けている。

 

 ヤンキース・田中の活躍で、がぜん注目を集めるマエケン。すでに昨年中から密着マークを続けているレンジャーズ、ドジャースなどに加え、先日4日のDeNA戦(マツダ)ではレッドソックスが初見参。レッドソックスは今オフ、先発ローテーション5投手のうちバックホルツ以外の4投手が同時にFAとなる可能性があるとあって、通常視察を担当するジョン・ディーブル環太平洋担当スカウトではなく米本国からガレン・カー特命スカウトが来日しクロスチェックを行った。

 

 注目される左腕エース・レスターとの契約延長にレッドソックスがもし失敗すれば、状況的にレッドソックスの前田に対する関心はより強まることは間違いない。ヤ軍・田中の活躍と選手への実入りが厚い新ポスティングシステムを味方にマエケンの前途にはバラ色の契約が待っていそうな情勢ではある。

 

 しかし、現段階でのシビアな評価の中には「ケンタ・マエダはマサヒロ・タナカではない」というネガティブなものもある。匿名を条件にある球団スカウトは「タナカに比べ体の線が細いマエダがメジャーで中4日のローテーションを守れるか、という部分に一番の疑問を感じる」と多くの球団が抱く印象から切り出しこう続けた。

 

「プラス、アベレージ、マイナスの3段階評価でマエダを見た場合、ほぼすべての球種がアベレージ評価となる。ストレートの球速も140キロ台、多彩な変化球があるとはいえ、キレや精度の部分でスライダーやカーブ、チェンジアップは米国のアベレージ。スプリットに関してはまだ完全に自分のものにできておらず、メジャーでトップクラスのタナカとは差がある。日本ではプラス評価の球種もメジャー投手との比較ではどうしても平均的といわざるを得ない。彼にはもう少しピッチングのバリエーションが必要かもしれない」

 

 実際の契約交渉は売り手(代理人)と買い手(球団)の駆け引きの中で行われるため相場は流動的。しかし、商品を値踏みする現場の評価というのは常にシビアなもの。前田には今後、メジャーの現状認識を一掃するほどの圧倒的なインパクトを期待したい。