巨人・菅野〝開幕投手落ち〟でも「20勝」には追い風

2021年01月27日 05時15分

ジャイアンツ球場でキャッチボールを行った菅野(球団提供)

 今季も開幕投手となれるのか。巨人・菅野智之投手(31)が2週間の隔離期間を経て、26日にジャイアンツ球場で再始動した。異例のキャンプイン6日前の自主トレ再開となり、今後はどこまで状態を上げて開幕を迎えられるかが焦点となる。本人にとっても未知の調整となるが、仮に開幕投手を逃したとしても思わぬ〝副産物〟をもたらす可能性も指摘されている。

 無双エースの新たな戦いが始まった。メジャー球団との交渉のため、元日に渡米した菅野は9日に帰国。14日間の隔離措置も解け、この日は今年初めてG球場で汗を流した。室内練習場でキャッチボールなどを行う傍ら、チームメートとも再会。DeNAからFA加入した梶谷や坂本、丸らとも顔を合わせ「みんなの顔を見られてうれしかったです。シーズンを見据えて、しっかりとキャンプに臨めるように準備していきます」と球団を通じてコメントした。

 晴れて〝自由の身〟となった菅野に待ち受ける最大の課題は、いかに状態を上げていくかだろう。春季キャンプは一軍本隊に比べればスロー調整も可能な「S班」ながら、すでに球春到来は目前。出足が遅れた分、急激にペースを上げれば故障リスクは高まり、ゆっくり過ぎても万全の状態には持っていきづらい。その中でも、帰国後には4年連続となる「開幕投手」を目指す一方で「自分の調整がうまくいくか分からないですけど。そこにこだわり過ぎて急ぎ過ぎても良くない」と悩ましい胸中も吐露していた。

 もちろん、開幕投手の大本命は菅野を置いて他にいない。本人も「何度やっても特別ですし、毎年そこを目標にやっている」とプライドをにじませていたが、今後の調整次第では首脳陣がサンチェスや戸郷ら別の投手に大役を託す可能性もある。

 となれば、エースにとっては不本意だろうが、別の大目標に追い風が吹くとの見方もある。それが「シーズン20勝」の達成だ。

 球団関係者は「智之ならどうあっても開幕に間に合わせてくると思うが…」と前置きした上で「もし開幕投手になれなかったとしても〝裏ローテの頭〟として先発ローテを回れば、勝ち星がつく可能性はさらに高まる。20勝を軽々とクリアしてくるかもしれないよね」と意外な〝メリット〟を推測した。

 菅野にとっては、相手エースとの投げ合いを真っ向勝負で制する横綱相撲こそが理想かもしれない。開幕13連勝を達成した昨季(14勝2敗)、相手の開幕投手との対戦はDeNA・今永と広島・大瀬良の故障離脱もあって4戦。それでも3勝を挙げたのはさすがだが、エース対決を回避する形で143試合制が復活することを加味すれば、20勝超えは十分期待できるというわけだ。

 いずれにせよ、「個人的な目標は20勝。チームとして日本一」を掲げる右腕の今後の動向から目が離せない。

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