ソフトバンクの松田宣浩内野手(37)が25日、久留米市内で自主トレを公開。2021年シーズンでの〝打倒・柳田〟を高らかに宣言した。

 これまでの自主トレ期間を「『勝負』という言葉を常に掲げてやっていた」と振り返った熱男。「もう一度ギータ(柳田)とホームランの競争をするという大きなテーマを掲げて2021をスタートしたい。チーム内でも争うことが大事だと思う」と力強くブチ上げた。

 過去には柳田から年賀状で「ホームラン競争をしましょう」と〝挑戦状〟を叩きつけられるなどしてきた。昨季は13本塁打と低迷して29本塁打を放った後輩に水をあけられたが、柳田が規定打席に到達した2014年からの対戦成績は4勝3敗で勝ち越している。「勝ってますからね。言っちゃ悪いけど」と笑みを浮かべて宣戦布告した。

 自らを高めるための発奮材料として――だけではない。〝超仕上がりボディー〟への確実な手応えが生まれているからこそだ。これまでは連続試合出場が続くなど成績が残っていた中で、決まった流れでオフを過ごしてきた。それが今オフは「いろいろと考えてやっている」。意図して例年以上に徹底して走り、フィジカル面の向上に特化した自主トレを送った。

 その成果は目に見えて出ている。年始には以前選手寮があった近くの大嶽神社で恒例の階段ダッシュを行った。いつものハードメニューに昨年同様にグロッギーとなっていたが、今年は例年と異なり最近も3日連続で同神社に通って〝おかわり〟して走り込んだ。

 この日、久留米市の高良大社での階段ダッシュでは、一回り以上も年下の後輩選手も交じる中で「オレは元気やぞ」とハイテンション。余裕たっぷりに駆け上がってみせた。充実ぶりに「やったらやっただけできるものなので」とうなづいた。

「手応えがなかったら口にしない」。逆襲の熱男は本気だ。