中日の高橋周平内野手(27)が先輩・後輩効果で著しい成長ぶりを発揮している。

 毎年恒例の大阪・日本生命での大島との合同自主トレを打ち上げて25日からナゴヤ球場で自主トレを再開。ここまで主に筋力トレーニングに励み、昨年よりも20キロ増となる180キロのバーベルでスクワットをこなすなどパワーアップに成功し、体重も自己最高の98キロを計測。「どうせなら体重は100キロはいきたかったけど、来年頑張ります」といたずらっぽく笑う。

 今オフ、大島塾に初参加した根尾の〝先生役〟も務めた。「打撃と守備についてどういう感覚でやっているのか、聞かれたので、伝えられることは伝えた。根尾の感覚もあるし、本人が理解してこれだというものがないと身につかないけど。根尾もロッテの藤原君も来ていて、技術的には素晴らしいものがあるけど〝体の強さ〟というものがあまりなかった」と指摘する。

 それでも大島塾の地獄トレを5日から23日まで完走した根尾について「あれだけのトレーニングをしたので自信にはなると思う。僕も6年目ぐらいから(大島塾で)やったけど、根尾はまだ3年目なので今後、トレーニングをしていったらすごくなるだろうなと感じた。あとは本人次第」とエールを送る。

 一方、14年ぶりに古巣復帰した福留もこの日からナゴヤ球場に姿を現して自主トレを開始。室内練習場でマシン打撃を一緒に行った高橋周は「(キャンプで)いろんなアドバイスを聞きたい。あれだけの成績を残している方なので間違っていることは絶対ないと思う。自分に合えば取り入れていきたい。打席に立つと相手も嫌だと思うので心強い」と信頼を寄せる。

 昨季は9年目にして初めて打率3割をマークした竜のキャプテンの今季成績はもちろん、3年目の根尾がどのように覚醒するのかも楽しみだ。