勤続疲労深刻か!? 摂津抹消

2014年05月11日 09時00分

ルーフオープンデーだったドームでストレッチする摂津

 首位・ソフトバンクに緊急事態発生だ。不動のエース・摂津が10日、登録を抹消された。今季は開幕から本来の投球が鳴りを潜めていて、前日9日の試合では今季最短の5回4失点でKOを食らっていた。この日は本拠地ヤフオクドームで西武に競り勝ち、秋山監督は監督通算400勝目を飾ったが、摂津のことを考えると手放しでは喜べない。日本一奪回に向けてここまで順調だった鷹軍に逆風が吹き始めた――。

 西武戦を前に、ソフトバンクが激震した。鷹投の大黒柱である摂津が登録を抹消され、戦線を離脱したのだ。右腕は「トレーナーに聞いてください」とだけ話して、足早に球場を後にした。

 ここまでの成績は3勝2敗、防御率2・91。数字は悪いものではないが、投球内容は本来のものではない。前日9日の登板も絶えず走者を背負い、7安打3四球4失点で今季最短の5回KOを食らった。試合後の秋山監督は「摂津はちょっとな」と渋い表情だった。

 摂津といえば、絶えず心配されてきたのが“勤続疲労”だ。ルーキー時代から2年連続で70試合以上に登板。3年目に先発転向して以降も、一度も落ち目のシーズンを作ることなくフル回転してきた。これまでは結果を出して不安を打ち消してきた。しかし今季は投球内容から「今年は本当にまずいかもしれない」(チーム関係者)との声が上がっていた。

 摂津は昨季も6月2日に登録を抹消されている。WBCから働きづめだったエースに“休養”を取らせることが目的で、その効果はバッチリだった。復帰後のエースは何食わぬ顔で4連勝を飾るなど盤石な投球を見せた。ただ、今回ばかりはそう簡単にいきそうにもない。昨季の終盤から打ち込まれるケースが目立ち始め、その流れを引き継ぐかのような今季の不振だ。

 この日はチーム最多の5勝を挙げて先発陣をけん引してきた中田が登板。勝敗はつかなかったものの、6回2失点と試合を作った。同点の8回には内川が勝ち越しの犠飛を放ち、秋山監督に通算400勝目をプレゼントした。

 ここまで順調に勝ち星を積み重ねてV奪回へ快調に走ってきたソフトバンク。ただ、このまま楽な展開で突っ走らせてはもらえなそうだ。