懲罰降格騒動が急展開 ノリと高田GMが直接会談

2014年05月09日 20時00分

高田GMと直接会談に臨んでいたことが明らかになった中村紀

 監督批判をしたとして二軍へ懲罰降格となったDeNA・中村紀洋内野手(40)が8日夜、横浜市内のホテルで高田繁GM(68)との直接会談に臨んでいたことが、本紙の取材で明らかになった。騒動を収めるためフロントが“ノリ懐柔”に乗り出したとみられるが、これにて一件落着とはいきそうもない。拭えぬ球団への不信感、さらにはトレードでノリを狙う複数球団の存在も浮上し、予断を許さない状況がしばらく続きそうだ。

 懲罰降格から一夜明け、中村は高田GMと横浜市内のホテルで直接会談に臨んだ。その席で高田GMから「必要としている」との言葉を受け、フェイスブック(FB)での投稿に関しても不問にするとの認識を伝えられた。さらには最短の10日間での一軍復帰の意向も通達されたという。

 だが、ちょっと待てだ。「チーム方針に従わない言動があった」(中畑監督)ことに加え、今回の処分に中村が納得していないのは、7日に投稿したFBの内容からも明らか。にもかかわらず、なぜ球団は事態の収束を急いだのか…。

 関係者によれば、7日に更新した中村のFBには、この2日間で20万アクセス以上の反響があったという。そのFBでの告白に対しては、厳しい声もあったが「待ってます」との好意的内容も多かった。その一方、横浜DeNAベイスターズ公式FBページには「ノリ落とすより、監督が辞めろよ。GMも」「もっとベテラン大事にしてください。石井琢朗は広島で大事にされている」など、監督やフロントを批判する投稿が殺到。高田GMが、この日“火消し”に奔走した背景には、球団への反発が予想以上だったこともあったとみられる。

 このままシーズン終了まで、二軍での飼い殺しが続くことも考えられた中村。それだけに最短で一軍に戻り、出場機会をもらえるのならば喜んで“手打ち”するだろう…とフロントは考えたのだろうが、事はそう簡単にはいきそうもない。

 中村は昨年オフ、高田GMに突きつけられた“肩たたき”契約更改で、推定年俸5000万円プラス出来高で苦悩の末にサイン。中村と親しい関係者によると、この時の契約のオプションには出場試合数も含まれていたという。その上でキャンプ二軍スタート、開幕二軍、懲罰降格と重なれば、納得しろという方が難しい。すべては出来高をクリアさせないためなのか…。そんな球団への不信感は簡単に拭えるものではないからだ。

 それだけに今後の展開によってはトレード志願…という事態への発展も十分にありうる。「中村をトレードで獲得したい球団があるのか」という冷ややかな声もあるが、それについては問題なさそう。複数の球団がトレードで中村を獲得するため、調査に乗り出しているという。前出の関係者はセとパ、それぞれ1球団の具体的な名前を挙げた。

 この日、渦中の中村は報道陣の前には姿を見せず、FBには今回の騒動に対しての謝罪文を掲載し、ファンへメッセージを送った。次なるアクションはいつなのか。今後の動向から目が離せない。