中日のドラフト3位・土田龍空内野手(18=近江高)が〝荒木超え〟を誓っている。

 19日、ナゴヤ球場での新人合同自主トレを荒木雅博内野守備走塁コーチ(43)が視察。「小さいころから見て憧れていた選手」と打ち明ける土田だけに緊張が止まらなかった。

 室内練習場でのフリー打撃では荒木コーチの視線を感じてしまい「今日はあまり調子が良くなかったです。意識しちゃってうまくいかなかった部分もあった」と頭をかいた。

 とはいえ、通算2045安打したゴールデン・グラブ6度の名手の存在を、土田は「荒木さんから教えてもらって実力を伸ばして、荒木さんのように活躍できたら。名手のイメージがある。もっと守備がうまくなりたいので、まずは打球の入り方だったり、守備のことを聞きたい」と目を輝かせる。

 高校通算30本塁打を誇り、華麗な守備を武器にする土田だが、将来的にほしい勲章はゴールデン・グラブなのか、2000安打なのかについて「(荒木さんを)両方追い抜きたい」ときっぱり。今後、荒木コーチから薫陶を受けた土田が攻守にわたって〝恩師超え〟を果たす日が楽しみだ。