広島・今村猛投手(29)が復権を誓っている。廿日市市内の大野練習場で15日、自主トレを行った右腕はキャッチボールやランニングなどで汗を流し「もちろん勝ち試合で投げたい。しっかり勝負できるように、いいところを勝ち取れるようにやっていきたい」と勝利の方程式への〝返り咲き〟を今年の目標に掲げた。

 わずか6試合で防御率12・46に終わった昨季に関しては「技術の問題。フォームですね。力を入れるタイミングだったり、力を出す方向だったり」とすでに改善点を分析済み。減量して臨んだ昨年のキャンプでは球威不足に陥ったため今オフは方針転換。ウエートトレに比重を置き「去年の自主トレの時より筋力は3~4キロ増えている。1年前の今ごろに比べると違う体になっている」と手応えをつかんでいる。

 守護神・フランスアが母国のドミニカ共和国で新型コロナウイルスに感染。キャンプへの合流時期も白紙とあって、リリーフの柱として3連覇に貢献した今村への期待は高まるばかり。今年4月で30歳を迎える右腕は「僕自身はまだ全然勝負できると思っている」と老け込むつもりはなくバリバリ働くつもりだ。