新天地で静かに燃えている。日本ハムを戦力外となり、ヤクルトに移籍した東大出身の宮台康平投手(25)だ。年末までは鎌ケ谷で練習していたが、今年に入ってからはヤクルトの戸田球場に場所を移して黙々と練習に励んている。

 9日の新人合同自主トレに視察に来ていた高津監督ら首脳陣にはあいさつ済み。それでも宮台は「新しいチームなのでしっかり皆さんにごあいさつをして、自分を知ってもらう上で何回かは球筋を見てもらいたいと考えています」とキャンプ前にブルペン入りする予定だ。

 現在はフォーム固めの途中。左腕は「いい時のフォームの何がいいのかっていうのをしっかり言語化して、自分の中の引き出しにできるようにしたい」という。そんな宮台にピッタリの〝お手本〟がいるという。それが今年プロ20年目を迎える石川雅規投手(40)だ。

 チーム関係者がこう話す。「多分、宮台は自分がどうしたら良くなるかっていうのは頭ではわかっていると思う。でも、それが実際にできるかどうか別。そういう意味では石川はすごく参考になる選手だから、そこから何か吸収してもらえれば」

 オフの間は「自分が今まで日本ハムでやってきたことを継続していきたい。その上でヤクルトのこともいろんな話できればいいなと思います」とプランを語った宮台。ベテラン左腕の〝経験″との融合に球団は期待を寄せている。