ダンス技術を投球術に応用だ! 巨人のセットアッパー左腕・高梨雄平投手(28)がさらなるレベルアップを目指し〝異業種の動き〟を自身に注入する。

 11日、神奈川・川崎市内の練習施設での自主トレ後、高梨がリモート取材に応じた。昨季途中に楽天から加入し44試合で21ホールド、防御率1・93の好成績でリーグV2に貢献した。

 今季の目標をキャリアハイの「30ホールド」に設定した変則左腕が、自主トレで意識しているテーマが「動きの本質」。ブリッジや逆立ちなど独特のアップ方法で知られる左腕は体の機能や可動域について研究を続けている。「(体が)どういうところから動き始めて、どこが動いて…という(動作の)順番だったりとかに目を向けてますね」と力説した。

 参考になるのが昨年5月の自粛期間中にSNS上で偶然見つけたダンサーたちの映像。「ボクが(実際に)踊っているわけじゃない」(高梨)ながらも「すごくいい動きをしているので見たりしている。本当に、ダンサーさんから学ぶことは多い。神経がちゃんと通ってる動きをしないと体を使い切ることができないですし、そういう動きは野球選手よりクオリティーが高いと思ったんです」と、力強い口調で語った。

 不動のリリーフエースとしてチームを支えるためにも、自主トレ期間は〝ダンステク〟を目に焼きつける。