西武は10日、昨年7月に受けた頸椎手術からの復帰を目指す松坂大輔投手(40)が昨年12月中に自宅のある米国ボストンから日本へ帰国し、すでに国内で復帰に向けたトレーニングを開始していることを発表した。

 松坂は右手のしびれを除去する目的で昨年7月に脊椎内視鏡頸椎手術を受けた。直後から精力的にリハビリを開始しシーズン終盤での復帰を目指したもののかなわず。

 12月末に西武と延長契約した際には「契約をしていただき感謝しています。来季はメットライフドームでの勝利を目標に、サポートしていただいている球団、応援してくれているファンの方々に少しでも恩返しができるようにやっていきたいと思います」と復帰にかける思いを語っていた。

 リハビリ経過を報告するため昨年10月後半には、渡辺GMら球団首脳の前でキャッチボールも行いキャリアの最終盤に呼び戻してくれた古巣に対し、第一線へ戻りたい意欲を示していた。

 今回の早期帰国は累計死者数が36万人を超える世界最大の新型コロナウイルス感染国である米国の状況を鑑み、帰国から2週間の自宅待機期間のリスクも考慮した上で2月1日のキャンプインを見据えた松坂の意思の表れだといえる。