部屋を自分色に染める。ヤクルトのドラフト1位ルーキーの木沢尚文投手(22=慶大)が6日、埼玉県戸田市の球団寮に入寮した。プロ生活の第1歩を踏み出した右腕は「新しい環境で野球をすることになる。いち早く環境に慣れて野球に集中できるようにしたい」と話した。

 持ち込んだのは本と緑。読書好きの木沢は野村克也さんの「野村ノート」、黒田博樹氏の「クオリティピッチング」など野球関連の本だけでなく、村上春樹、東野圭吾、伊坂幸太郎の小説を持参。

 さらに身長183センチの自身と同じぐらいの高さの観葉植物も「緑があったほうがいいかな」と荷物に入れた。1年目の目標は「自分にできることを全うして粘り強く1年間戦っていきたい」。野球以外の時間にリラックスできる好きな物に囲まれた部屋を〝基地〟にプロの世界に切り込む。