中日の大野雄大投手(32)が5日、地元京都の大文字山で毎年恒例の自主トレを公開。山登りや坂道ダッシュを敢行し「めちゃくちゃしんどいけど、高校時代からずっと続けている。シーズン中もしんどいことだらけだし、この山登りに比べればと思えば、プラスになる。まずはしんどいことから、今年も元気にスタートできて良かった」と笑顔を浮かべながら汗を拭った。

 昨季は2年連続で最優秀防御率、初の最多奪三振の2冠に加え、沢村賞にも輝いた。しかし「去年は個人的な成績は良かったけど、もう忘れている。毎年毎年レベルアップしていくのがプロ野球の世界なので、自分もレベルアップしていかないと置いていかれるので、頑張らないとあかん」と気を引き締めている。

 今季の目標は「まずはリーグ優勝。それから日本一になること」ときっぱり。それでも東京五輪へ向けては「(新型コロナの影響で開催は)どうなるかは分からないけど、あると思って準備してやっていく。選ばれたい、金メダルの一員になりたいということはずっと言っていることで、そこに変わりはないので、スタートダッシュを切って(侍ジャパンのメンバーに)選んでいただけるようにやっていきたい」と意気込みを見せた。

 伸び悩む同僚の6年目左腕・小笠原とともに12日から沖縄入りし「大野雄道場」で鍛え上げるつもりだ。当初は田島、DeNA・武藤の3人で行うつもりだったというが「(小笠原)慎之介には、1回断ったというか、コロナの関係であまり人数が増えても…ということで厳しいかなと言ったけど、それでも『行きたい!』と言ってきたので、その心意気というか、本気度を感じた。しっかり慎之介のことを見たいなと思う」と沢村賞投手は腕をぶしている。