巨人と1年契約で合意したエリック・テームズ内野手(34)が4日(日本時間5日)に自慢のひげをそることを納得した上で入団を決めたことを明かした。MLBネットワークの番組に自宅からオンラインで出演したテームズは舞台裏を笑顔でこう明かした。

「ジャイアンツのスカウトが電話してきて、『悪い知らせだ。ひげはそらなければならない』と言われて大笑いしたよ。仕事だし、ヤンキースと比較されるような球団だもん。ひげはまた数年後に伸ばせばいい。伸ばさないかもしれない。未来は誰にも分からないけど、クリーンにそることも楽しみ」

 この発言に司会のマット・バスゲルシャン氏は驚きを隠せなかった。なぜなら、テームズはひげがトレードマークで、形を変えることでも有名だ。2020年は立派なあごひげが目を引いた。この日は口回り、あごなどに控え目に生やしていた。全部きれいにそり上げるのはプロ入り後初かもしれない。

「常に紳士たれ」がモットーの巨人で「ひげ」は禁止。昨年12月にDeNAからFA権を行使して巨人に入団した梶谷隆幸外野手(32)も蓄えていたひげをツルツルにそり上げて会見に出席している。

 現在はラスベガスの自宅でトレーニングや日本語の勉強をしているという。

「日本語はすごく難しい。韓国語はブロックレターの組み合わせでいけるけど、日本語は見ただけで難しい。新しいチャレンジだけど、数か月後にはうまくなっていることを願う」

 日本については「数年前に数日だけ滞在したことしかないけど、食事はおいしかったし、野球は素晴らしい。きっといい野球とチームメートに囲まれると思う。新しい学びの1年になるけれど、本当に楽しみ」と期待でいっぱいだ。

 テームズはメジャー通算96本塁打の長距離砲。14年からプレーした韓国プロ野球では、3年間で124発を記録するなど大活躍した。17年にメジャー復帰してブルワーズで31本塁打を放っている。