巨人は19日、キューバ代表フレデリク・セペダ外野手(34)の譲渡契約に関してキューバ野球連盟、セペダ本人と合意したことを発表した。球団関係者によると、自国選手の海外移籍を原則として認めなかったキューバ政府が方針を転換後、日本への移籍は初めて。

 セペダは両打ちの強打者で、WBCには過去3大会に出場して計6本塁打をマークしている。契約期間は1年。5月中旬にも来日する予定で、背番号は「23」に決定した。セペダは「日本球界でプレーするのが夢だった。その夢が現実になり、期待感でいっぱいだ。キューバ国民の声援を胸に、巨人軍のセ・リーグ連覇、日本一奪回のために全力を尽くしたい」と球団を通じてコメントを寄せた。

 これに伴って巨人とキューバ野球連盟との間で、野球技術の向上と人的交流を目的とした友好協定が結ばれることになった。同連盟のイヒーニョ・べレス会長は「キューバと日本の野球にとって歴史的な一歩になった」。巨人・原沢代表も「野球王国のキューバは身体能力が高く実力ある選手が多いため、今後も調査に力を入れたいと思います」とコメント。今後は現在の補強ポイントである投手獲得も目指し、調査を続ける。