東京の星になれ。西武・平良海馬投手(21)を侍ジャパンの守護神に推す声が上がっている。

 プロ3年目の今季、平良は守護神・増田につなぐセットアッパーとして54試合に登板。1勝1セーブ33ホールド、防御率1・87、奪三振率10・53の好成績でパ・リーグ新人王に輝いた。最速160キロ右腕は「シーズン当初はこんなにいい成績を残せるとは思っていなかった。非常に内容の濃い1年でした。来年は今年以上の活躍ができるように頑張ります」と、さらなる飛躍を誓っている。

 そんな平良には意外なところから来年7月に予定される東京五輪の野球日本代表「侍ジャパン」の守護神への適性が認められている。「日本の将来を背負う有望株」として平良を注視しているメジャー関係者は「稲葉監督は昨年のプレミア12のメンバーをベースに東京五輪の選手選考をするようだが、当時のクローザー・山崎(DeNA)が大きく調子を落とし、松井(楽天)も先発からリリーフに再転向したばかり。21歳という若さと今後の伸びしろを考えたら平良が最もその可能性を秘めているのでは」とプッシュした。

「あの重くて速い、バズーカのようなストレートは世界でも通用する。スライドステップ(クイックスロー)から繰り出される98マイル(約158キロ)を織り交ぜたらメジャーのトップクラスの打者でもタイミングを取るのは容易ではない」(同)

 石垣島からプロ入りしてわずか3年。八重山の160キロ右腕が駆け上るサクセス・ストーリーはまだ始まったばかりだ。