巨人の戸郷翔征投手(20)が21日、東京都内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、300%増の2600万円でサインした。

 今季がプロ2年目だった若き右腕は、開幕から先発ローテーションを守り抜き、19試合に登板すると、9勝6敗の防御率2・76とチームのリーグ2連覇に大きく貢献。惜しくも新人王のタイトルは広島の森下に奪われたものの、飛躍の1年となった。

 首脳陣からの評価もうなぎ上り。年俸の大幅増に戸郷は「うれしかったというか、評価してもらったというのは一番ありますね。(使い道は)釣り大好きなので。釣り竿を買います」と笑顔を見せた。

 背番号は「13」から、「20」に変更となる。これまで定岡やマシソンら名投手が背負っていた番号と言うこともあるが「印象的にはジャイアンツの歴代、すばらしい選手が背負っているので。3年連続で(背番号が)代わっているので何とか定着した番号が欲しいなと思います」と、来季以降は「20」を自分の番号とすることを誓った。

 来季はエース・菅野がメジャー挑戦により退団する可能性がある。チームにとっては大きな痛手だが、若き右腕への期待度も高まる。「(球団からは)菅野さんがいてもいなくても柱になると思うから15勝を目指してしっかり頑張ってくれ、と。(菅野には)1年間を通していろんなところで僕の名前を挙げていただいてうれしかったですし、自覚も湧いてきました。来年に向けていい心構えがができると思います」と気を引き締めた。

 オフに行われたシーズン感謝祭では、その菅野から直々の使命を受けて締めの挨拶を行った。先輩を安心させるためにも、来季は大車輪での活躍に期待がかかる。(金額は推定)