中日・祖父江大輔投手(33)が16日、東海ラジオの「源石和輝!抽斗(ひきだし)!」に生出演した。

 今季はチーム最多の54試合に登板し、2勝3セーブ、防御率1・79の好成績。同僚の福、ヤクルトの清水とともに30ホールドポイントをマークし最優秀中継ぎの初タイトルを獲得した。竜の勝利の方程式「大福丸」の一角として6回終了時にリードしていた試合の連勝を「37」まで伸ばしたが「ヒヤヒヤで投げてましたけどね、毎試合。怖かったですけどね」と打ち明けた。

 今オフの契約更改では倍増となる3500万円アップの年俸7000万円(金額は推定)で一発サインすると、米大リーグ・カブスのダルビッシュ有投手(34)がツイッターで「夢がある。今年は救えない」と投稿。昨季は44試合に登板しながらダウン提示を受けて保留したことでダルビッシュが「評価基準を知りたい」とつぶやき、ネット上では議論が巻き起こった。

 祖父江は「今年はサインは一発でしました。ダルビッシュさんが祖父江って名前を知ってもらえているんだと思ったら、うれしかった」と吐露。中日の選手たちもダルビッシュのツイッターを気にしているのかと問われると「僕、ツイッターやってないんで全く分からなかったんですけど周りからは言われました。周りはみんな見てましたけど」と説明した。

 今季は8年ぶりのAクラス入りを果たしたが「周りから『Aクラスおめでとう』と言われるのはうれしかったですけど、やっている僕たちは優勝争いはしてないので、優勝争いをしてAクラスに入りたかった」とポツリ。来季へ向けて「来年、優勝したいですね、やっぱり。僕は周りのことを気にせず、自分のことをやるだけだと思っている。シンプルにいこうと思っている」と静かに闘志を燃やしている。