オリックスのT―岡田外野手(32)が11日に大阪市内の球団施設で契約更改に臨み、9000万円から500万円ダウンの年俸8500万円でサインした。

 T―岡田は「コロナでこんなことになるとは思ってもみなかった。特別な1年だった。医療従事者の方たちへの感謝の気持ちを忘れずにプレーした。長いようで短く、短いようで長かった」と振り返った。

 3年契約の1年目の今季は100試合で打率2割5分6厘で、チームトップの16本塁打。上位打線も務め、全打順での本塁打を達成して規定打席にも到達したが「納得するものは何ひとつない。目指すところはもっともっと高い。まだ球団に恩返しできていない」とダウン提示を受け入れた。

 気持ちはすでに来季に向いている。16年目を迎える大砲は「シーズン終盤はある程度、手ごたえが出てきた。もっと突き詰める。センター方向にもっと強い打球を打てるように今もやっている。ボロボロになるまでしっかりやっていきたい。復活? その階段を上っていることに間違いはない」と静かに闘志を燃やした。(金額は推定)