前ヤ軍オーナー「イチロー獲り厳命」

2012年07月24日 09時22分

 イチロー外野手(38)の「ヤンキース移籍」は本紙でも何度か報じてきた。

 2009年4月16日(日本時間17日)、劇的な満塁弾で張本勲氏(68)の持つ日本プロ野球記録の3085安打に並んだイチローを地元メディアはこぞって激賞した。

「シアトル・タイムズ」は16日の紙面で「イチローの試合に対する集中力と技術は、あらゆるジャンルのスポーツ選手の中においても世界トップクラス。『ジーニアス(天才)』という言葉は彼のためにあるのかもしれない」と最大級の評価を下した。

 米北西部を中心とした放送網を敷くスポーツ専門局「FSN」も「シアトルの2トップ」と題した特集番組を16日に放送。15日のエンゼルス戦で通算400号を記録したマ軍ケン・グリフィー・ジュニア外野手(39)とともにイチローの功績をたたえた。

 その一方で、複数の米メディア関係者は「これでトレード話が一気に加速する可能性が高い」と証言する。これまで何度か浮上しては消えたイチローのヤンキース移籍話だ。

「ヤンキースの上層部は、以前からずっとイチローの実力を高く評価している。実際に水面下でマリナーズ側にトレードを打診したこともあったが、商談は成立しなかった。とはいえ、調査をやめたわけではなく、まだあきらめてはいない」(米メディア関係者)

 また、別の米メディア関係者によれば、ヤ軍前オーナーのジョージ・スタインブレナー氏(78)は08年11月の球団経営会議で息子のハル氏(39)を新オーナーに指名。その席上で「イチローを何としてでも獲得しろ」と最後の注文を付け、厳命したという。

 ヤンキースがイチローを評価しているのは戦力面だけではない。「ジャパンマネー」も大いに期待している。ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)でもサムライ・ジャパンの顔として、チームの連覇に貢献。さらに日本最多安打をマークしたことで商品価値が跳ね上がっている点も獲得に拍車をかけた。イチローを獲得すれば「新天地へ移籍」という話題も手伝って数十億円単位の「ジャパンマネー」が転がり込んでくるはず、とソロバンをはじいているというのだ。金満球団のヤンキースにとっても不況によるスポンサー離れは深刻なだけに、説得力は十分だ。

 また、前出のシアトルのメディア関係者は「イチローはニューヨークの街を気に入っているし、親しい知人には『ピンストライプには興味がある』と語ったこともある」と明かしていた。

 天才バットマン・イチローへの〝ラブコール〟がようやく実現した。

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