【デスクと記者のナイショ話】オリックス担当記者 オリックスが全コーチの一、二軍の担当制を廃止する異例のシステムで来季に臨みますよ。

 デスク コーチも一、二軍を行き来できるということか。一番の狙いは何だ。

 記者 中嶋監督は一、二軍の固定の形を「古いあり方」と思っていたようで、これなら全員で選手を見ることができるし、何より中嶋監督の考えや選手個々の指導方針を共有できます。コーチといってもいろんなタイプがいますから一、二軍の垣根を取ることで指揮官の考えが浸透しやすくなるメリットですね。

 デスク でも選手にとっては不安もあるんじゃないか。

 記者 コーチ経験のあるOBは「レギュラークラスはいいけど、若手や伸び悩んでいる選手にとってはどうしてもマンツーマンの手取り足取りになってしまう。その指導が自分に合っているならコーチが代わると選手が困るでしょ」と心配していますね。コーチにとっても「様子見で適性を見られている気持ちになるかもしれない」と…。

 デスク コーチの配置転換はオリックスのお家芸みたいだったもんな。

 記者 これまでは負けが込んできたら苦肉の策として配置転換してました。それが「もともと配置転換できるシステム」ならバタついてる印象はなくなるかもしれません。その分、責任の所在がすべて監督になりますね。

 デスク 勝っていればわざわざ動かす必要はないだろう。

 記者 OBは「キャンプ、オープン戦までは巡回するだろうけど、シーズンに入れば自然と落ち着いてくる」と見てますね。まあ、24年間も優勝がないのでいい方向にいけばいいですが…。