2億を越える大減俸――。阪神のベテラン糸井嘉男外野手(39)が9日、契約を更改、今季の年俸4億円から年俸減額制限の40%を超える、2億1500万円減の1億8500万円プラス出来高の単年契約でサインした。

 2016年オフにオリックスからFA入団し、今季は当時結んだ4年契約の最終年。しかし、今季は右ヒザ痛なども発症し、86試合の出場にとどまり打率2割6分8厘、2本塁打、28打点と高額年俸者としては、寂しい数字が並んだ。更改後、会見に臨んだ本人は「かなりのコロナショック」と苦笑いを見せたが「アカンかったらこうなる世界。そのなかでもこうやって評価をしてもらって、契約もいただいたので。ありがたい」と大減俸にも納得して判子を押したという。

 7月に40歳を迎える来季はチーム最年長にもなり、同じ外野手には母校・近大の後輩でドラフト1位の佐藤輝明も加入。

「自分ももうレギュラーではないと思っているので。もう1回、毎日試合に出ることを目標にしていきたい」と虎の超人は巻き返しを誓っていた。