来季はフル稼働できるか――。巨人・大竹寛投手(37)が9日、東京・大手町の球団事務所で契約更改に臨み、500万円減の4500万円でサインした。

 今季は中継ぎとして29試合に登板し、防御率2・59、自己最多の16ホールド(1勝2敗)をマーク。ブルペン陣を支えながらリーグ連覇に貢献し「優勝が決まる前の26試合ぐらい、自分なりには貢献できたんじゃないかなという気持ちはあります」とちょっぴり胸を張った。

 一方で、120試合を完走できなかったことへの悔いも残された。「ケガをしてしまって、1年間働けなかったのはチームに迷惑をかけてしまった」。右肩周辺の肉離れによって開幕に出遅れ、9月下旬には腰の張りで復帰までに1か月以上を要した。

 プロ20年目の来季は投手陣で最年長となる。来年5月21日には38歳を迎えるだけに、肉体のケアと強化はより欠かせない。大竹自身も痛感しており、オフの自主トレでは「股関節周辺のトレーニングというか可動域というか。ランニングも大事ですが、それ以前の股関節の動きですね。そこらへんを重点的にいろいろアプローチしていきたい」

 まずは土台から見つめ直し、V3と日本一奪回を目指す。
(金額は推定)