広島・野村祐輔投手(31)が7日、マツダスタジアムで契約を更改し現状維持の年俸1億2000万円プラス出来高払いでサインした。「今年はケガでキャンプが始まって、最後もケガで終わったシーズンだった」と振り返ったように、2年契約1年目の今季はキャンプ中に右ふくらはぎ痛を発症し、プロ9年目にして初の開幕二軍を経験した。

 さらに、一軍復帰後の10月15日の巨人戦(東京ドーム)では2回1失点、わずか33球で降板。翌16日に登録を抹消されると「右鎖骨下静脈血栓症除去術」を行う悔しいシーズンとなった。結局6勝3敗、防御率4・58に終わった右腕は「(ここ数年は)一年間一軍にいられるシーズンがない。来年はローテをしっかり守っていきたい」と来季の〝完走〟を宣言した。

 新人王が確実視される明大の後輩・森下を今季は「すごく頼もしい。堂々と投げていた」と見守り助言も送っていた。しかし、若い選手に負けるつもりはない。「チームでは年長者かもしれないが、他のチームを見るとそういうわけでもない。自分もまだまだという気持ち」と節目のプロ10年目となる来季は存在感を示すつもりだ。

 元広島のネイサン・ミンチーが持つデビューからの連続先発登板記録である187試合にあと2試合に迫る野村。「これからもずっと(先発を)任せてもらえる投手でいたい」と先発のマウンドでの復活を誓った。(金額は推定)