阪神・近本「打球角度も上がっている」脱・短距離打者へ目指す〝変則3割30本〟

2020年12月04日 06時15分

3年目は中距離打者への変身を狙う阪神・近本

 機動力だけじゃない。来季で3年目の阪神・近本光司外野手(26)がさらなるバージョンアップを期している。31盗塁で入団から2年連続の盗塁王に輝いた韋駄天の念頭にあるのは中距離打者へのモデルチェンジ。初の打率3割&30二塁打で一流打者の仲間入りを目指す。


 開幕直後こそ不振で先発落ちも経験したが、終わってみれば今季も120試合にフル出場。定位置の1番で2年連続30盗塁以上、打率2割9分3厘の働きは「2年目のジンクス」を見事にはねのけたと言っていい。打率3割への期待も膨らんだがあと一歩及ばず「終わってみてやっぱり数字を見たときに3割に乗っているか、いないかは大きいと思う」と悔しがる。

 もちろん来季は打率3割を目指す。さらに1番打者として「年間100得点」の目標に据え「去年も二塁打を増やしたいと思っていた。トラックマンで見たときの打球角度も上がっているので、そういうところも見ていきつつ、アベレージを残したい」とも語る。シーズン中から自分の打席映像や弾道測定器のトラックマンによる解析データを参考にしており、長打を打てる打者としても磨きをかけていく考えだ。

 120試合制の今季も昨年と同じ9本塁打を放った。二塁打は昨年を超える21本で、数字上では143試合制の昨季を超えるペース。長打率も19年の3割7分5厘から4割1分6厘と確実に成長を遂げているが、上には上がいる。ヤクルトのベテラン・青木宣親外野手(38)だ。

 プロ2年間の近本の成長過程を見た球界関係者が「似てきているし、近本のようなタイプが目指すべき完成形」と評した元大リーガーは今季リーグ3位の打率3割1分7厘で、二塁打はリーグ2位の30本。5割5分7厘の長打率はもはや長距離打者並みと言える。近本が3年目の来季は打率3割をクリアし、二塁打を今季の10本増しで「3割・30二塁打」を達成できれば、必然的に長打率の上積みも期待できる。

「シーズン終盤、逆方向の打球が捕られることが多かった。強い打球、力のある打球というのを意識しながら、打っていきたい」。今オフはウエートトレーニングによるパワーアップも念頭に体づくりをしていくという。阪神の誇るスピードスターは、走ること以外にも〝超一流〟へのアプローチに本腰を入れる。