オリックスの〝声出し番長〟大下誠一郎外野手(23)が2日に大阪市内の球団施設で契約交渉し、420万円増の年俸840万円でサインした。

 1年目の今季は育成枠から支配下登録され、一軍デビュー戦で初打席初本塁打の離れ業をやってのけた。32試合で打率2割1分6厘、2本塁打ながらハッスルプレーで来季につながる躍動感を見せつけた。

 倍増を勝ち取った大下は「育成で入って毎日苦しかったけど、何とか這い上がろうとやってきた。来年はとにかくサードでレギュラーを取る。必ず日本一になる。強い気持ちで言うことで自分を奮い立たせます」と頼もしく宣言した。

 ベンチで常に大声を響き渡らせ「おとなしくて負けている時が静かだった。負けていても元気な声を出せば逆転もできる」ときっぱり。声が枯れてもマヌカハニーのハチミツをなめてベンチを盛り上げているという。

 この日は同じく1年目を終えた昨年のドラ1、宮城大弥投手(19)も100万円増の年俸870万円でサイン。10月6日の登板でプロ初勝利を挙げた左腕は「1勝できて自信につながった。(同期の)奥川の方がまだ上。追いつけるように頑張りたい」と力を込めた。(金額は推定)