緊急検証!セはパに勝てないのか 大友進氏「最強ホークス倒すには大谷クラスの〝超人〟が必要」

2020年11月30日 05時15分

圧倒的な強さで4年連続日本一を達成したソフトバンク
圧倒的な強さで4年連続日本一を達成したソフトバンク

 ソフトバンクに2年連続日本シリーズ4連敗を喫し、これでもかと打ちのめされた巨人。その巨人にシーズンで独走を許したセの5球団は、いったいどれほど弱いのか…。緊急検証第4回はパ・リーグ出身の西武OB・大友進氏。同氏は「セがパに勝てないというよりも…」としたうえで、ソフトバンクの強さに言及した。最強王者を倒すためには〝あの男〟が再来しないと無理なのか。

【巨人惨敗 セはパに勝てないのか④:大友進】これだけ力の差を見せつけられた日本シリーズは記憶にない。

 毎年、レギュラーシーズン中盤ぐらいまではチーム力が整わず、フラフラした部分も目立つホークスだが、シーズン終盤からポストシーズンにかけての強さは近年、他を圧倒している。

 2018年の第3戦以降、日本シリーズ12連勝という数字だけを見ても、長いシーズンを戦い、さらに10月から11月にチーム状態をここまで上げられるというのは、シーズン前からポストシーズンを想定したチーム作りをしていなければできない。

 巨人打線が手も足も出なかった投手陣の圧倒的な質量を見ても、ホークスという球団の資金力、組織力は恐ろしいものがある。その特徴でもある育成枠から千賀、甲斐のエースと扇の要を輩出し、他にも第2戦で好投した石川や周東、牧原がレギュラー、主力に定着している。

 同じようにドラフトで毎年、多くの育成選手を獲得しながらその中から一向に千賀や甲斐、周東のような逸材が出てこない巨人を見れば、いかにホークスの育成システムやその指導力が優れているかが分かるというもの。巨人はいかに、この育成システムに追いつき、追い越せるかを考え、改善を重ねていかなければその差は開いていく一方ではないか。

 出てくるほぼすべての投手のストレートに差し込まれ、自分の打撃をさせてもらえなかった巨人打線については、常日頃のペナントレースでこれだけの質量の投手陣を抱えたライバルチームが同一リーグに存在しないことから、今後も対ホークスを想定した課題克服は困難だろう。

 しかし、これは巨人を含めたセ・リーグだけの問題ではなく、ポストシーズンでまったく歯が立たないパ・リーグ5球団を含めた11球団の課題でもある。

 ここ数年、10月以降のポストシーズンでこの〝無敵艦隊〟を倒したのは、16年の日本ハムのみ。「大谷翔平」という投打で野球を個人競技に変えてしまった圧倒的個人によるサプライズ撃破だけだ。

 セがパに勝てないというよりも…。それぐらい、現状のソフトバンクの強さは他の11球団を圧倒している。(本紙評論家)

=この項おわり=