虎ナインの「勝負弱さ」解消? 井上新ヘッド考案〝衆人環視〟の1球勝負に大盛り上がり

2020年11月28日 19時22分

阪神の秋季練習では、工夫を凝らしたメニューも行われている

「脱・勝負弱い男」へ、〝ガン見〟されながら1球勝負――。阪神秋季練習の終盤、今秋からヘッドコーチに昇格した井上一樹コーチ(49)発案で、ナインの執着心をあおるユニークな打撃メニューを行っている。

〝テコ入れ〟されたのは野手の全体練習最後に行った「ロングティー」。通常は内野グラウンドのマウンド後方付近から左翼席へ目がけ、ボールケース1かご分打ち込む。振り込みに主眼を置いたメニューだ。これに井上ヘッドは「大きな箱を100球、200球は惰性にもなりやすい。でも『この1球しかない』となれば誰だって緊張感は出るし、みんなが見ている中で決められるか」と、最後のひと振りにアクセントをつけた。

 全員が自分のノルマであるケース分を打ち終えた後、複数箇所で行っていたナインを1か所に集め、全員が「1球勝負」でスタンドインできるかをチャレンジ。それも矢野燿大監督(51)や首脳陣をはじめ、裏方スタッフ、他のナインが打席の選手を取り囲むようにした〝衆人環視〟の中で振らせる形式。「集中力や、決定力というのは、ウチの課題としている部分でもある。この1球しかないぞ、という中で決めれるか? 決められないか? みんなが見てて、ゾクゾクワクワクする中で」と勝負強さをとことん追求したという。

 身内からのシーズン中以上?のプレッシャーを感じてミスショットする選手も出たが、今季リーグ2位の28本塁打の大山悠輔内野手(25)は見事、スタンドインの一撃。のるかそるかの〝ひと振り勝負〟に虎ナインも大盛り上がりとなっていた。