中日・大島洋平外野手(35)が28日、ナゴヤ球場で契約更改交渉に臨み、推定年俸2億5000万円の現状維持でサインした。

 昨オフに海外FA権を行使せず、3年契約1年目となった今季は146安打を放ち2年連続で最多安打のタイトル獲得。打率は3割1分6厘で、出塁率は自己最高となる3割8分2厘をマークするなどチームの8年ぶりAクラスに貢献した。

 交渉では「お金の話というより、自分の成績を振り返ってみてどうだったか、客観的にもうちょっとこうしてほしいところとかありました」などと球団側とは和やかな雰囲気だったという。

 自身の成績を振り返り「最低限というか、できた部分もあるし、できなかった部分もある。来年に対しての課題も絞っているし、それをもう一回オフで取り組んでいけたら。出塁するタイプなので、例年よりもこの試合数で四球が多かったのは良かった」と納得の表情を浮かべる。

 課題については「ここ何年かは得点圏打率(2割2分4厘)は良かったけど、今年に限ってはあまり良くなかったので、もう一回そこを見つめ直す。左投手はしっかり打てていたが、右投手はできていなかったので、そこもしっかり取り組んでいきたい」と口にした。

 オフの自主トレは高橋や遠藤、加藤らを連れて社会人時代の大阪・日本生命の施設で「大島塾」を行うのが恒例となっているが、今回は伸び悩む2年目の根尾もメンバーに加えることを検討中。

「平田が自分の成績がふがいないので一人でやりたいから、面倒見てもらえないかと頼まれた。根尾本人からもやりたいですと相談があった」と経緯を明かす。

 新型コロナウイルスの影響で「大島塾」が開催できるかは決定していないが根尾について「まだまだかな。速いボールについていけてない。どういう考えでバッティングしているのかとか、いろいろこれから話し合って決めていきたい。何かの参考になってくれればと思う。あとは練習させます」と腕をぶしている。