金銭トレードにより日本ハムから西武へ移籍した吉川光夫投手(32)の入団会見が27日、メットライフドームに隣接する球団事務所で行われた。

「今回、金銭トレードで埼玉西武ライオンズの一員となりました。監督からもすごく期待されているので、その期待に応えられるように頑張りたい」と挨拶した吉川。日本ハム、巨人に次ぐプロ3球団目となる新たな環境で一からのスタートを誓った。

 吉川は外から見る西武の印象を「すごく打つチームでもあるが二遊間がしっかり守れるチームだと思うので、すごくいいチーム。(強力打線から)たくさん援護もしてもらえると思うので、その中でしっかり勝負していけるんじゃないかと思う」と語った。

 先発、リリーフを含め慢性的な左腕不足が続くチームにとって2012年のパ・リーグMVPにも輝いた吉川にはチャンスが十分にある。

 吉川本人も「(トレードは)チャンスだと思う。辻監督のコメントを聞いても、期待してもらえているというのはボクにとってチャンスだと思う。しっかり頑張りたいと思う」とこれを再起につなげられるよう語気を強めた。

 渡辺久信GMは「ウチのニーズに当てはまる投手。(ファームでは)ボール自体まだまだ通用するボールを投げていた。結果は出ていなかったが、このところ中継ぎもやっていた。現場がどう考えるかだけれど、先発も視野に入れた中での獲得」と今回の金銭トレードの意図を語った。

 背番号は第一期日本ハム時代の「34」を逆にし、今季限りで現役を引退した高橋朋巳投手の背番号を受け継ぐ「43」に決定。吉川は「前任の高橋君の背番号なので負けないように頑張りたい」と、同い年でもある左腕の背番を受け継いだ思いを語った。