ピレラとの違いは!? 広島・スコット大減俸残留のウラに練習姿勢と〝直談判〟

2020年11月27日 05時15分

来季はチャンスを生かせるか

 格安契約で得たチャンスを生かせるか――。広島は26日に中崎、今村、一岡、岡田の4投手が契約更改交渉に臨んだ。今季6試合の登板で1勝0敗、防御率9・00だった元守護神の中崎は野球協約の減額制限(1億円超は40%)いっぱいとなる5800万円減の年俸8700万円でサイン。

 それ以外の3投手も、ほぼ同等の減俸と厳冬更改となった。

 そんな投手たち以上に大減俸となったのが、年俸2080万円プラス出来高払いで再契約を結んだテイラー・スコット投手(28)だ。来日1年目の今季は守護神でスタートするも戦力になれず、防御率15・75で今季限りでの退団の可能性もあった。しかし「スコットの方から『年俸が低くなってもいいので来年も契約をしてほしい』という申し出があった。現場にも確認したら必要とのことだったので新たな契約を結び直した」(球団幹部)。今季年俸5670万円から大幅減での異例契約となった。

 同じく来日1年目のホセ・ピレラ外野手(31)の退団も同時に発表されたことで、ネット上では「なぜそこそこ数字を残したピレラが退団でスコットが残るのか」と疑問視する声も上がった。しかし、ピレラはスコットと違って契約延長となれば年俸1億円超えが必至で、手を引かざるを得ない状況だった。

 一方、球団としても先発転向後にカーブの習得を目指すなど、スコットの向上心や練習への姿勢はかねて評価していた。「投手陣の厚みを増すための存在になってくれれば」(球団関係者)と2年目の〝大化け〟に期待を寄せる。

 新型コロナウイルスが来季の米球界にどんな影響を及ぼすのか先が見えない状況だ。大幅減俸でも実戦でアピールする機会がもらえるメリットは計り知れない。スコットは帰国の際に「終盤の二軍戦ではいい形で投げることができた」と手応えを口にしていた。来季こそ本領発揮で一獲千金といきたいところだ。(金額は推定)