4年連続日本一のソフトバンク・栗原陵矢捕手(24)が日本シリーズMVPに輝いた。第1戦で巨人のエース・菅野から先制2ランを含む3安打4打点の大活躍。チームに勢いをつけると、4試合14打数7安打、打率5割の好成績だった。

 お立ち台では先輩たちのイジりの応酬に耐える愛されキャラの一面も。「クライマックスシリーズで打てなかったので力になりたいと思って臨みました」とCS無安打の悔しさをぶつけたことを振り返るまではよかったが、ここから脱線。ニヤつく先輩たちを見回わし「この先輩方に少しご飯でもおごってあげようかなという気持ちです」と、堂々の返しで球場を沸かせた。

 最後はナインの無茶ぶりを拒否できず、十八番のモノマネを披露。「本当に苦しいシーズンではありましたが、ファンの方々の応援が力になりましたし、元気をもらいました。皆さんに元気を5倍、10倍、50倍、元気100倍、アンパンマン!」と絶叫して両手を上げて歓声に応えると、恥ずかしさを抑えきれずベンチでうつむく仕草を見せていた。