反攻ムードが無残に打ち砕かれた。巨人先発・畠世周投手(26)がわずか34球、2被弾4失点、2回持たずにマウンドを降りた。

 1点リードの初回一死二塁で柳田に弾丸ライナーの一発であっさり逆転を許すと、2回には二死一塁で9番・甲斐にカウント1―1から投じた内角直球が甘く入ったところを強振された。左翼ポール際まで運ばれる2点本塁打で一気に3点差…。

 1番・周東を迎えるところで原辰徳監督(62)が左腕・大江に交代を告げた。

「強い気持ちで一球、一球を投げ込みます。自分の持っているものをすべて出したい」と意気込み臨んだマウンド。初回、一発こそ食らったが直球には伸びがあった。しかし、そこは日本シリーズ。百戦錬磨のソフトバンク打線は失投を見逃さなかった。

 後がない巨人は、エース・菅野をベンチに入れるなど背水の陣で臨んでいる。チームに勢いを与えたい場面で投入する可能性もあるが、この状況では厳しい。なんとか逆境をはね返したいところだが…。